MENU

ドッグフード初心者のために

危険なドッグフードの材料-02

ドッグフードのウラ面に印字されている成分(材料)表を、きちんと見たことがあるでしょうか?
表示されている成分はどれも専門的な単語ばかりで、それがどのような効果を持っているのか、多くの人は知り得ない情報なのではないでしょうか。
どの成分が安全で、どの成分が危険なのかを知っておく事は、飼い主として愛犬を守る武器になります。
今回は、多くのドッグフードに含まれる「着色料」にフォーカスして、皆さんにお伝えさせていただきます。

フードを色鮮やかに美味しく見せてくれる着色料

犬も人間と同じように色で美味しさを感じられるように思いますが、実は全く違います。
フードの色は犬にとっては全く関係ありません。
色よりも臭いで美味しさを判断するのが犬の特性です。
では、何故、着色料が利用されているのでしょうか? それは、フードを美味そうに見せたいのは犬ではなく「飼い主」だからです。
着色料は、犬にとっては何のメリットもありません。
逆にデメリットになる可能性がありますので、ドイツやアメリカでは、食品へ着色料を利用すること自体を禁止している地域もあるのです。
しかしながら、飼い主はどうしても「まずは見た目」で判断してしまいますので、少量で高い効果が期待できる着色料は、様々なドッグフードに利用されています。
以下、特に危険と判断されている成分をご紹介致します。

エリスロシン

エリスロシンは、石油から作られたタール色素の合成着色料として活用されています。
動物実験の結果、「赤血球の数を著しく減少させる特性」が判明した着色料です。
ドイツ、アメリカでは、エリスロシンの食品利用を禁じている地域があります。

アルラレッドAC

アルラレッドACも、エリスロシンと同じ、タール色素に分類される着色料です。
清涼飲料水やガム、キャンディなどのお菓子に利用されているのですが、この成分は犬のアレルギーを発症する可能性があるため、注意が必要です。

ニューコクシン

こちらも、タール色素に分類される着色料です。
この着色料は、沢山摂取すると人間にも害になる可能性があり、実際に蕁麻疹を発症する人がいます。
当然ながら、人間よりも体の小さい犬はさらに悪影響を受けやすく、アレルギー反応を発症したり、癌を発症する確率が高くなります。

ローズベンガル

動物実験において、肝臓や腎臓への悪影響が確認された着色料です。
他の着色料と大きく違うのは、この着色料は犬の染色体に異常をあたえる可能性が高い事です。
染色体に異常をきたした場合、発育の障害や体の一部が奇形になるなど、非常にショッキングな症状が見られます。

着色料は、多くのフードに利用されていますが、その目的が大切な犬ではなく、飼い主の購買意欲を掻き立てるために利用されている事実に驚かされます。
犬に不必要な成分は、極力含まないでフードを加工していただきたいと願うばかりです。
大切な愛犬の飼い主として、利用されている着色料を必ずチェックするように心がけましょう。